head

「木を植えた人」作品について

「木を植えた人」 L'Homme qui plantait des arbres

原作:ジャン・ジオノ
Jean Giono
Jean GionoJean Giono(1895-1970)

フランスの作家ジャン・ジオノが書いた「木を植えた人」。
このお話は、ある人にとっては「環境問題」のお話であり、ある人にとっては「仕事」に関する話で、
またある人にとっては「街おこし」の教科書であったりします。
私たちは、教義的なお話をしようと考えてこの作品を皆さんにご紹介するつもりはありません。
最初にこの本に出会ったときに、「この話をたくさんの人に知ってもらえたら、今の社会を少しでも変えてゆく、何かのヒントや力になるのかもしれない。」と思いました。
それから十年が過ぎました。
時代はあれから充分すぎるほどの変化を私たちに体験させてくれました。
この本の訳者の原みちこさんは、あとがきにこう書かれていらっしゃいます。
text_top.gif

1953年に発表された『木を植えた男』(きをうえたおとこ、フランス語:L'Homme qui plantait des arbres)は、フランスの作家ジャン・ジオノの短編小説である。
この物語は、「私」の回想という形式をとる。
40年ほど前の1913年6月、フランスのプロヴァンス地方の荒れ果てた高地をあてもなく旅していた若い「私」は、この荒野で一人暮らしをしている寡黙な初老の男に出会う。近くには泉の枯れた廃墟があるだけで人里もないことから男の家に一晩泊めてもらうことになった「私」は、男がドングリを選別しているのに気付く。手伝おうと進言した「私」だったが、男は自分の仕事だからと言って断る。
翌日、男がこの地で何をしているのか気になった「私」は、もう1日ここに滞在したいと言うと、男は構わないという。はじめは散歩と称して男の後をついて歩いていた「私」だったが、男から「何もすることがないなら一緒に来ないか」と誘われて、男と連れ立って荒れた丘へ登る。そして男は、前日選別していたドングリを植える。
「私」は男に様々な質問をし、男はそれに答える。男の名前がエルゼアール・ブフィエであること、55歳であること、かつては他所で農場を営んでいたこと、一人息子と妻を亡くしたこと、特別にすることもないのでこの荒れた土地を蘇らせようと思い立ったことなど。ここが誰の土地かは知らないが、3年前から種子を植え始め、10万個植えたナラ[※ 5]の種子の多数は駄目だったが、1万本ほどは育つ見込みがあるという。ナラ以外の植樹も計画していると話すブフィエと「私」は、その翌日に別れた。

→後は聴きに来てください。

「どんぐりチケット」

book.jpg

一つの会場で一人一人の皆様に福井県大野市在住の現代美術作家の松本三恵子さんが創られたドングリの作品をお渡しします。私たちはこの作品を「ドングリチケット」と呼んでいます。
これが、一つ一つの「種」となり、このお話を聞く人々が増え続けることで、同じ気持ちを持つ人々のつながりが広がってゆくことが、この「木を植えた人」を聴く行為なのだと思ってこの活動を続けています。