TOP>公演レポート>レポート28
84/85回公演
愛知県名古屋市
日本料理「神谷」

「神谷」の全景5階建てです。

1回目の公演会場。2回の大きな座敷でした。

2回目の会場は5階の茶室と坪庭のある情緒豊かな空間でした。

今回の主催者橋本美術の橋本さんです。我々の強力な理解者です。

「神谷」の稲垣さん。大きな体でフットワークよく動き回られ、料理から設え、お客様の対応までお世話になりました。

 こんなお店で朗読会が開催されるとは・・・。名古屋駅南にある5階建ての日本料理店「神谷」。一見敷居の高い、値段も高い高級料理店が今回の朗読会場。この企画は二年前の5月に岡崎の町屋「石原邸」で主催してくださった橋本美術さんと、橋本さんの知人で「神谷」の責任者、稲垣幸久さんのおふたりによるものです。“皆さんに美味しい料理と朗読で、幸せな時間を持ってもらおう(本当?)折角だから2回やってしまおう”と、おふたり。「でも、お客さんは・・・」と私、「大丈夫、大丈夫だよね」「うん、いいんじゃないの」と、おふたり。いとも簡単に話がまとまったのです。この間15分。こんな簡単に決めてしまっていいのだろうかと、私は顔には出さず、心の中では不安だらけ。
後日、下見と日程のうち合わせにお邪魔して7月12日土曜日、12時と7時に決定。一回目の12時は二階の「明石の間」。30人がゆったりと食事の出来る座敷。最後のおひとりが待てど暮らせどやってこない。まだかな〜まだかな〜と橋本さん。一方「神谷」の責任者、稲垣さんは、あらゆる音のするもののスイッチを消しまくり。身体はでかいが動きはシャープ。こちらの要求も問題無し。漸くお見えになり37人(男性11人)でスタート。会場には窓が一つ。暗幕で塞いであり概ね闇の中。橋本美術のスタッフの方が、見事な蝋燭運びを披露。緊張感漂い、朗読を開始。年齢が少し高めなのと、声は、シャープな感じで届くため、ゆっくリズムに進めました。最初から皆さん集中されていたようで、ほとんど身動きされることなく朗読終了。最後は金箔が張られた半円型の空間に陶芸家、中島勝乃利さん制作の大きな花器に生けた、油ドウダンの木にライトアップ。これが結構いい効果。まさに森に立つ木々に見えたのです(これは私見)。スイスの風景が見えたとおっしゃる方がいたのですから、満更でもないのです。作品に、そして静かな朗読に感激した(聞き手の方の感想です)と喜んで下さいました。バイキング形式の食事が供され、皆さんほっぺを落とされて帰られました。
 さて2回目の7時、場所を4階の茶室「日月庵」を擁した石庭のある「桐壺」へ。縁側に椅子を置き、34人(男性9人)の方に座敷に座っていただきました。まだ陽が高く、階段の踊り場に日差しがあるので、美的センスで屏風を置き、暗くすることに。
 では・・・その時、蝋燭の明かりが消えた。橋本さんは“この蝋燭の火は朗読を始めるには大事なものなんです、点いてないと困るんですね”と、改めて蝋燭を取り替え点火。“あ〜”と茶室の私。“ええい、ままよ”と茶室横より出てスタート。しばし“これでいけるかな”と思った途端、またまた失敗がやって来たのです。私の横に非常灯があり、黒画用紙で覆ってあったのですが、何度も出入りする扉の上にあったせいもあり、5分も経たない頃「バサッ」。黒画用紙が半分ペロっと。心の声が“あっ、やっても〜た、剥がれたぞ。しっかり貼ったのか?杪ちゃん。ガムテープは駄目だ、あ〜何度こんな事をやってるのかな?やっぱ、我々は素人だな、後悔先に立たずだ”。横から緑の光線が当たり始めました。その時、杪谷は“今度はフェルトの布で対処しよう”と考えていたそうです。お互い共通項を持ちながら朗読の中に身を置いていました。その後、お気づきのようにペロッが、ベロッになり、非常口灯丸見え状態。内心傷つきながらも最後まで。ライトアップは石庭と緑の木。この後、二階に食事の場を移し歓談をしました。私も、しばしお話させていただき、このところのスランプを打ち明けました。今回の朗読に、皆さん感動して下さり、最近では最も多い資料請求がありました。男二人がいとも簡単に開いた朗読会。男性の影が薄い朗読会だけに、お二人には後光が射していました

名古屋名物「手羽先」カリッとしていて、その味付けがこれまたオイシイ!いくつ頂いたかは・・・。

今回の器は全てこの会のために橋本さんが作家の方にお願いして作られたもの。詳しくは橋本さんにお聴き下さい。なんと贅沢な・・・。

食事の時間を頂いて、榊原がお話をさせて頂きました。

1回目の会場に正面の生け花「アブラドウダン」という不思議な花材でした。