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81・82回公演
愛知県春日井市
儘舎(ままや)
儘屋全景(築後120年の民家)
儘屋入り口です
庭に咲く紫陽花(ライトアップが見物です)
懐かしい気持ちになる会場
主催者の岡川さん頼りになるパワーです
圧倒されるパワーに脱帽!120年を経た古民家を再生させた主催者の岡川陽子さんはまさに主役でした。81回目の春日井市のギャラリー「儘舎」での朗読会。中日新聞春日井支局の四方さつき記者が取り上げてくださったお陰で、掲載された日に40人の定員を越える申し込みがあり、岡川さんは友人に声を掛けられず仕舞い。本来の予定は一回でしたが、急遽、5時30分に朗読会始まって以来の追加公演となった訳です。岡川さんは予約された方に再度連絡をし、5時30分と7時30分の振り分けをされました。結果、81回目のステージとなる5時30分は39人(男3人)82回目は48人(男15人)となり計87人の方に聞いていただきました。
「儘舎」は平屋建て。昔、養蚕場だったところを、岡川さんが漆喰などを塗る作業も含め、改装されたものです。入り口を入ると土間あり、懐かしい上がり框あり。そこを上がると囲炉裏のある板敷きの部屋、奥には畳敷きの部屋。それらの部屋で普段展示されている作品は、全て隅に追いやられ可哀想な状態でした。四部屋全てを開放した形で観客に入っていただきました。土間からあがった板張りの真ん中あたりに柱があり、そこの敷居を跨ぐ形で、栗原誠さん作の椅子(これが気に入ったのです)をお借りして朗読用としました。今回はガードマンに車の整理を依頼するという岡川さんの意気込みが会場に“フンフン”。
さて5時30分の回は夕暮時で明るいため、縁側から望める、みずならの木や柿の木、紫陽花の植わる庭をガラス戸で閉め切りました。(夜は開けたままライトアップしました)近くを走る車の音が意外と大きく聞こえてはいましたが、昨晩の「蓮蔵院」での経験があり、最初から薄暮の一回目は朗読と言うより“語り”の部分を強調してみようという気持ちでいました。土間から上がり、センターの椅子へ、聞き手と語り手が互いに見える雰囲気の中で朗読。しかし“この日は暑い”。で、当然ガラス戸で締めきった部屋は“暑い暑い”杪谷なぞは仕込みの最中から汗だく状態。朗読をする方も上着を事前に脱ぎ、手抜き状態。皆さん汗が出る中、それでもひたすら集中されていたようです。それに負けじと衣装は手抜きでも朗読は真剣に40分間やり終えました。最後はガラス戸を開け、開放感一杯に。蚊取り線香の香り漂う風が入り、紫陽花、柿の木、蘇鉄も見せる大盤振る舞い。
さて感想を・・・と思ったら“あっという間に”皆さんいなくなってしまいました。取りつく島も無い、そんな感じで一回目は終了。
2回目は開場前からお客さんがお見えになり、そんなこんなで夜の帳が降りた7時30分過ぎにスタート。「さあ、岡川さんいくよ〜」と杪谷が合図。岡川さんが燭台を取りにいこう・・・あらら、蝋燭の明かりが消えた・・・。そして闇の中、ヌッと大きな影(杪谷)が消えた燭台をさげる。待機していた聖火リレーの岡川さんは何もせず、今回訪れた悪魔達(この朗読会では、こう呼ばわれる可哀想な子供たちのこと)を見守るため後ろの方へ。アクシデントのあとでしたが、今度は一回目とは違ういつもの流れと読み方で朗読を進めました。悪魔達が途中騒ぐのではと思ったら何と、そのお株を奪ったのは隣家の犬の鳴き声。最初はすぐに鳴きやむワンワンと思い「ある人が・・・」と始めました。それほど気にしていなかったのですが、ナント終了まで鳴きっぱなし「あの犬めが・・・」
どうやら犬になめられた朗読会?でもあったようです。6人ほどの方が開催に興味を持たれ、企画書を持っていかれました。それが物語るように、犬は邪魔すれど朗読は健在、だったのかな?岡川さんは11月に、再度友人達を呼んで主催して下さるそうです。
83回公演
福井県武生市
堀川邸
会場になった堀川邸(病院の母屋が会場でした)
会場のリビング約15畳。バックのお庭がいいですね・・。
主催者の堀川晴美さんです。英語の達人です。
終演のご挨拶。お庭がライトアップされ、皆さん感嘆の声。
公演後のパーティーに参加(ごちそうさまでした)
“開演時間を延期”またまた朗読会始まって以来の出来事が・・・福井県武生市の堀川晴美さん主催の83回目の朗読会でのことです。
当初、日曜日の開催なので、開演を早めにと言うことになり、6時開場、6時30分開演としました。ところが、夏至を過ぎた夕暮れ時、6時30分はまだ陽が高いのです。先回の経験から7時30分が闇の訪れ時。急遽、堀川さんと相談の結果、“お待たせしてでも、7時に開演としましょう。ライトアップで緑の芝生も木々も美しさが映えるからです”と朗読よりライトアップの効果を強調、これって朗読者の言葉かな?本末転倒かも?と内心、首をひねりながらも決着。これで7時開演となりました。しかしながら、お客様は6時を目指して続々と到着。そこはそれ、皆さん堀川さんのご友人たち。遅れることをお話しましたが、意に介さず“おしゃべりに花を咲かせて”終始和やかに時が進みました。杪谷も地元と言うこともあり、気が緩んだのか開場時には点いているはずの燭台の蝋燭に火も灯さず、しばし歓談の輪に。
ところが開演時間に気づき、慌てて蝋燭に火を点けに行ったわけです。一分後、着物に着替えられた堀川さんが登場して、燭台を下げられました。
私はと言えば、一時間以上ひとりでお風呂場に待機。いよいよ本番、薄暮の中を語りながら、ガラス戸の向こうに広がる庭を背にした朗読用の椅子を目指しました。前回の轍を踏まないように、今回は姿が見えても声が比較的通る様でしたので、朗読スタイルと語りスタイル(私が勝手に名付けているだけですが)を織り交ぜていこうと決意。姿が見える分、上半身の動きも少し大仰に、語りも厚めに、それとは反対に、後半はゆったりと静かに押さえるように間をもたせて進めました。7時30分には予定通り夜が訪れ、木々を照らす見事なライトアップが展開(天はわれに見方せり)し、堀川さんちのお庭が輝きました。“迷いながらの朗読”とは大きな違いを見せていました。
そして、私がその見事な堀川さんちの庭に降りたとき、何と、もう一人の主役が登場。それは始まる前から庭を闊歩していた堀川さんちの犬。ライトアップの中、すたすたとやって来て私の横に立ち、鼻をクンクン言わせながら、私の指を嘗めているのです。まさにブフィエと犬。さぞかし素敵な光景だったでしょうね。劇的効果を心得ていた犬君。アイフルのCM以来、どうやら犬が主役を張るようになってきているようです。その犬君も立ち去り、エンヤの曲も、あと30秒で終わろうとしたときにアクシデントが・・・。会場となったリビングの電話が鳴ったのです。あとたったの30秒。何とも皮肉な出来事。最後の余韻が半分、また半分と消えていきました。ウ〜!残念。
さて、感想ですが、何度も聞いて下さっている私の友人からは、“今回は朗読というより、語りの感じが強く、自分でイメージしようとした老人が、語り手の方からイメージされてやって来た気がしました。以前聞いたときには、間が生きていたのに、今度は全体に長めの間があり、それがかえって間延びした感じがしました。だから私は前の方が好き”とこう言われました。確かに語りを意識しすぎて、逆にイメージを作りすぎたのかも知れません。それがまた説明的になりすぎたのかも。これはさらに反省ですね。
主催の堀川さんは“とにかく自分が聞きたいからやってほしい”の言葉通り、私の正面でしっかり聞いて下さいました。出前朗読と呼べそうな今回の朗読会。皆さんが持ち寄った手料理が、さらにアットホームな雰囲気を醸し出していました。
楽しいひととき、料理は圧巻、杪谷満足、全て良しでした。???