44・45回公演
名古屋市
とそう庵 |
大正時代に建てられたアトリエを住まいとし、9年前に友人を集めパーティを始められたのが、ギャラリー兼レストランを開くきっかけになられたそうです。
そんなきっかけなのでお店の前にも看板はなく普通のお宅のよう。唯一玄関に「とそう庵」の表札のみ、まさに隠れ家的なお店なのです。ご近所の方も加藤さんのお宅と言うことは知っていても「とそう庵」と言うお店であることはご存じないという不思議な空間です。
加藤まり古さんが今回の主催者、勿論お店のオーナーでもあります。
昨年の11月23日に開かれた愛知県足助町、小畑旦子さん(陶芸家)のアトリエでの朗読会にお見えになり、今回の朗読会となりました。
通路の奥の部屋を使用して朗読を行いました。その空間は焦げ茶色の空間に染まり、シックなBARスペース。大正の時代を思わせる空気や佇まいがタイムトリップしたようで、始める前から、異空間という感じでした。その日は十五夜、そんな雰囲気も併せ持つ中でのスタートでした。
今回は加藤さんより6時と9時30分の二回に渡って朗読をしてほしいという要望がありました。庭に面した所にいすを置いたのですが、6時の回は薄暮の中、最初から座ったところから始めました。
調理場が隣にあるので、空調やら、音のするものは極力消してもらったつもりが、調理場からは、音を出さない様にしながらも、それでも仕事をしているので、それらの音が、そして止めてもらったはずの電話の音が、時折スタッフが様子をうかがうので、その漏れ明かりが・・・・。
そんな中で観客は、男性1人に女性8人の計9人と言うこともあってか、ゆったりと集中して聞いてくださいました。朗読は空間を創り出す木の柔らかさがあり、言葉に落ち着いた感じがでて、それなりに雰囲気があったようです。おかげで、朗読には雰囲気が命であることがようくわかりました。始める前からの雰囲気、これに勝るものはありません。観客の方はいい気持ちに浸りながら朗読を待つのですから、朗読も相乗効果で良くなるわけです。
ライトアップは十五夜の待つ庭を映し出しました。その庭も手入れが行き届いていて、途中の雑音も帳消しと思われる程でした。今回は年輩の方が多く、少しメリハリを利かせながらの朗読としました。おかげで久しぶりに静かな時間に身を浸すことが出来たという感想もいただきました。
続いて夜9時30分の回となり、男性2人、女性10人の観客を前に、今度はほとんど暗闇なので(でも満月でいつもより明るい)いつものように歩きながら語る方法を取りました。割に淡々と、いつもの調子で朗読をしました。空間の割に人数が少なくゆったりといすに座っての鑑賞で、最後まで楽しまれたようです。最後に杪谷が説明をして終わりました。 |
46回公演
福井県武生市
市立キッズ図書館 |
久し振りに福井での朗読会となりました。朗読場所は福井県は武生市役所の隣にある子供の図書館「キッズ図書館」でした。
武生市のメンバーで構成される“夢のある図書館づくり”が発足し、そのメンバーのおひとり竹本加良子さん(以前に朗読会を企画してくださった同じく武生にある創造空間「ラピュタ」のスタッフ)のご紹介で、記念総会のイベントとして呼ばれたのです。
当初は10時からの予定でしたが総会(別の会場)の時間が延長し、スタートは10時30分となりました。
朗読の場所はキッズ図書館の3階で(建物は4階建て)下記のような空間でした。
3メートル×7メートルほどの会議室のような空間に本棚があり、その前に朗読用の椅子を置き、それを中心に聞き手の方に座っていただくと言う形を取りました。
定時に近くなったところで、私にとっても他のお客さんにとっても運悪く?小悪魔達(おかあさんと小学生2人)が登場、図の傍線の裏に隠れて様子を伺っていた私は、これはまずいと思ったのです。そうこうする内に時間となり、小悪魔の事を気にしながらも朗読開始。前日から宿泊し、朝早い開始時間を意識していつもより早目に起き、“準備万端いくっきゃない”の心持ちで読み進めました。ところが、ところがというより、そら見たことかです。小悪魔達がお母さんと、ぼそぼそしゃべり始めたのです。その間10分、一体こちらの早起きは何だったのか!と思えるぐらい集中力が無くなり、気力が萎えそうになったところで遂に小悪魔退場、私も他のお客さんも思わずホッ!と言う声が聞こえる程会場はひとつに。さてここからが私の腕の見せ所、淡々と読んでいた朗読のスタイルを、少しピッチを上げ、情感を味付けにして読み進めました。朗読時間は45分でした。
観客のみなさんはその後立ち直り、何とかイメージを作り上げたようでした。ここでもホッ!。後で伺うと小悪魔達三人組は、受付の方がちょっと目を離した隙に会場へ上がったそうです。とはいっても静かでさえあったら良かったのですがね、残念。
そんなことでしたが、概ね作品を理解され、作品の良さや、醸し出される静謐な雰囲気に好感を持たれたようでした。 |
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