31回公演
愛知県一宮市
THE47 |
愛知県一宮市にある自宅マンション一階の喫茶店が「THE47」という店名なのです。ここのオーナーは小林豊子さん。そのご近所にお住まいなのが、加藤ヨシ子さん、(古布を素材として洋服を制作するデザイナー)そのご友人が田中あきさんです。もともと田中さんと私が以前からの知り合いで、田中さんを通して、加藤さんを知りました。そのお二人が、ご一緒に昨年の「山のホール」へ朗読をお聞きにお見えになり、朗読会を開催しようということになったのです。そこでお気に入りの喫茶店「THE47」を会場にされた訳です。会場の喫茶店は25坪ほどの空間で、入り口は真ん中。空間を二つに分け椅子を振り分けて並べ、空調、喫茶の冷蔵庫などの電源も全て切り、7時にスタート。車道に面しているので大 丈夫か変かなと思ったのですが、案の定、結構な交通量で、やはり気になったということでした。始まって10分頃に、どやどやと真ん中の入り口から4人ほどの方が、寒さに着ぶくれしてご入場。しっかり28人の集中を分断してくれました。おかげで私の方もテンションが落ち、「やめよっかな・・・」なんて不覚にも思う始末。ところが、前に座られた方たちが私の辛抱の虫をしっかりと押さえてくださったおかげで、何とか「よし、やっか」と思い直し、40分を終えました。と書くと「あ〜よかったな」と思われるでしょうが、実はもう一つ落とし穴がありました、電話でした。始まる前に私から喫茶店の電話を必ずお切り下さいねとお願いしたのですが、始まって20分頃でしょうか、それこそ先程の「どやどや」の10分後、けたたましいベルが鳴り、これまた「ムム、今度は何だ!」といった具合。こんなアクシデントを乗り越え、まさに完走ならぬ、完読致しました。その後、田中さんがこの朗読会のことをご紹介下さり、私は頭をペコリと下げ、無事朗読会は終了しました。この後はお茶会になりました。
今回のライトアップは何と大瓶の中にライトを仕込み、後ろの方は見えるが、前の方にはごめんなさい方式となり、もう何としてでもライトアップをやりたいという照明、杪谷の意気込みが伺えました。
今回は年齢層が比較的高く、中高年の巣といった雰囲気で、男性は二人でした。それほど広くない空間なので、声の通りも良く、時折通行する車があったにも関わらず、良く聞き取れたそうです。感想ですが、「心に残る作品で、ラストの曲で余韻が更にぐんぐん引っ張られ、40分があっという間でした。」とか「以前にアニメを見ていたので、作品については知っていたが、今回はもっともっと作品の本質に触れたような気がした」、あるいは、この老人は本当にいたのかとか、森は実際にはどこにあるのか等、大変素朴な質問も飛び出し、改めてこの作品を朗読し始めた、原点に戻れたような気がしました。
今回も作品のみならず(まあ本人を前にして、詰まらないとはいわないでしょうが)、どんぐりチケットも評判で、ほとんど女性だったということもあったのか、家に帰って植えてみるとか、飾っておくとか言った反応がありました。主催の加藤さんも「二度聞いても更に感動を覚えたし、場所が変わると、作品の持つ色合いも大きく変わるのだなあ」ということをおっしゃって見えました。 |
32回公演
名古屋市
水野朝宅 |
3月3日のお雛祭りに「木を植えた人」の会場となったのは、元、説教坊主の父を持つ日本画家、水野朝さんのお宅、その亡きお父さんの説教場であったご自宅を解放されて、今回は行われました。
日本家屋の八畳間と、ふすまで隣接する6畳を合わせて会場とし、そこに35人限定で募集したところ、51人の方が集まられ、そのうち男性9人、子供が4人という構成。
子供に関しては、事前に水野さんにお断りしたのですが、「私が主催するに当たって、どうしても子供にもいいものを聞かせたい、(この朗読が、そのいいものに入るかどうか疑問ですが?)静かにしてもらい、トイレのことを考えて一番後ろに座ってもらうから」という事で。
そんなことと合わせて、更に二枚の座布団に3人が座る、まさに14畳に51人がすし詰めといった、朗読を聞くにはちと過酷な状況で始まりました。
本当に子供たちは信頼に足るのか、こちらの不安を見事裏切ってくれるのか、と疑心暗鬼の中、しかしそんな気持ちの揺らぎは誰にも見せず、悟られずに40分の朗読を終えました。
さあ、果たしてどうだったのでしょうか?その答えは・・・私の心配を見事に裏切ってくれたのです。ですからこの子供たち4人が、本当に輝いて見えました。これはオーバーですが、よくぞトイレにも行かず、喋りもせずにいてくれたものだと感心しました。
実は、暗転の中で始まった最初の語りで、声が少ししたのです。ですから、これはもしかしたら・・・と思ったのですが、その後は声がしなくなり、逆に生活音である車の通行する音が聞こえて来るようになりました。そんなことで、走行音が気になるぐらいの静寂の中、無事終えることが出来ました。
51人の方が静かに聞いてくださり、私の方は作品の中盤、25ページの創造は連鎖反応をするという下り、いつもならこの辺りで少し中だるみするように見受けられるので、テンポを上げるのですが、今回は聞き手の皆さんの集中力が感じられ、ゆったりと読んで見ようと心掛け、そういう形で読み進むことが出来たことが収穫でした。
しかし、朗読が終わりエンヤの曲が掛かったところで、主催者が気を利かせて拍手、あーあ、ここで手を叩いたらあかんやろ(どうしてここで大阪弁になるのか意味不明)と思ったのですが、後の祭り、それこそ盛大な拍手に包まれることになったのです。
恒例の、やりたがりのライトアップは今回はありませんでした。実は準備中にライトアップ場所を一生懸命探したのですが・・・。
さて、感想の方は皆さん一様に「良かった、40分が20分ぐらいに感じるぐらい集中しイメージが拡がった」「作品が心にまで降りてきて、素晴らしいと思った」と言ったところでした。それと、やはり最初のうち、車の音が気になった方が多かったようでした。
主催の水野 朝さんは「良かった、パーフェクトだったわ。これで榊原さんはスターよ」等と訳の分からないことを口走っておられましたが、51人の方が途中退場もなく、楽しかったと言う言葉を水野さんにかけていらしたのでこういう言葉になったのではと思われます。
今回は終了後、お茶とおまんじゅうをいただきながら歓談。 |
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