公演レポート
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204回
2006/07/08
8:00PM
愛知県名古屋市
白山社
水平かずえさん

 “暑さ沸騰、熱気ムンムン、うちわパタパタ”これ?204回目の朗読会。夏間近の名古屋市昭和区『白山社』の社務所です。

 「いやあ〜流石、名古屋は暑い」と、名古屋駅に降り立った杪谷が、先ず独り言を言ったという7月8日土曜日(開場7時45分、開演8時)。環境問題を大切にする 水平かずえさんが、朗読会を主催したいと手を挙げてくださったのです。

 そもそも事の始まりは、名古屋の『昭和ライオンズクラブ』のメンバー長谷川義敬さんが、世話役として開いてくださった2001年の『正福寺』です。この時の熱い想い?から五年、政治家を志す水平さんに長谷川さんが「この詩の朗読会(詩ではありません)は、ええでよ、やろまい」と名古屋弁でカラカラ言った。この話を聞いた水平さんは、多分「これだわ!」・・・とおっしゃったのでしょう。まさに長谷川さんは“花咲おじさん”です。

 5時半に事務所にお邪魔して初顔合わせ。流石、水平さんは4年前まで国際線のアテンダントだったそうで、美貌も兼ね備えていらっしゃる。いただくコーヒーも、一際美味しく感じられました(朗読者恐縮)、ハイ、ご馳走様。

 そのあと歩いて2~3分の会場『白山社』へお邪魔して、奥さんの加藤ちえ子さんに挨拶をして、早速準備開始。まずは杪谷が神社全体をデジカメに収める。会場は八畳二間と縁側、さらに隣接する六畳を合わせ、約三十畳。既に水平事務所の男性メンバーが襖を外し、窓に目張り、座布団30枚を並べ、隠すものは隠して客席は万全。奥には屏風。その前に高い背もたれの朗読椅子が置かれ、頭上にはエアコンが最大級!の冷気を放出中。手際の良さも最大級です。おまけに雨戸がビシッと嬉しい“真っ暗け!”こちらが思わず「遅れてご免なさい」です。

 司令塔の長谷川さんが汗をかきかき見守る中、6時40分にはほぼ準備完了。その頃に水平さんが顔を見せた。“司令塔さん”の「やろまいか」を合図に、燭台下げの練習に取りかかる。日本家屋と言うことで杪谷が“和蝋燭”を用意。白いジャケットと黒いパンツ姿のスレンダーな水平さんが、ゆっくりと歩き、手慣れた足裁きを見せる。座る場所は前から3番目に決めて、あとは本番を迎えるのみ。

 さて、7時前から受付付近がかまびすしい。常夜灯も眩しいほどに神社内を照らす。外だと蚊に刺されるとの情報から25分早く開場。5人の方がのんびりと開演を待つ。この光景に思わず杪谷とニンマリ。やおら15分前に杪谷が会場整理と前説に乗り出す。

 65人(男性26人)を飲み込んでスタート。客電が消え、曲が流れ、暫くして水平さんがゆっくりと、ボーボー燃える蝋燭の炎を消した。続いて暗闇の中、観客の足を踏みつつ(失礼)縁側を通って朗読開始。頭上ではエアコンがシューシュー息を吐き出す。私も負けじと声を出す。さらに観客も負けじとうちわをパタパタ、パタパタ。これにはぶっ飛んだ。確かに暑い!でもこの音は、ハッキし言って“うるさい!”おしゃべりや、いびきと同じぐらいうるさいんです。こうして予期せぬ天敵(エアコン、うちわ)と40分の死闘が始まった。

 聞き手はしっかり暑さと寒さ(一番前はエアコンで寒い)にめげず聞いている。私も後方にいる人が、暑さで集中力が失せないように気遣い、やや声を張り、メリハリをつけ、内容を際立たせて朗読に集中してもらう。こんな感じが効を奏したのか、皆さんとの呼吸も合い、最後の杪谷のライトアップへバトンタッチ。

 私の右隣の半障子に生と緑の照明で「四谷怪談(橙色は恐ろしげで危なかった)」にならないように彩光する。こうして水平さんの中で、もう一つの朗読会が産声を上げた。それは8月20日「吹上公民館」です。