“暗くなるまで待って”映画のタイトルそのままの朗読会?は、古民家を保存する『福井市おさごえ民家園』。主催者は、以前から尊敬している『みにキネマ福井(映画上映グループ)』代表の 高橋忠栄さん、ますさんご夫妻。そして、しっかりサポートしてくれたのは、福井大学の先生で福井宇洋さん(出来過ぎ)と福井エフエム放送の飴田彩子さん。
200回目となるはずだったこの朗読は“残念!”の202回目。そのハズレにもめげずの主催に、これまた尊敬が頭をもたげちゃった訳です。いい人なんです、高橋さんはね。
名古屋から杪谷と車で福井入り。5時20分に到着して準備開始。この会場では7年前の1999年6月、5回目となる朗読会を経験済み。当時の主催は『ふくい・木と建築の会』で、福井さんはそのメンバーの一人。
実は、この5回目の後、お礼にと現在の照明BOXを製作してくださったのです。ある意味“「木を植えた人」の恩人?”なのに“冒頭の言葉”を投げかけたのも福井さん。この一言が約30分遅れの朗読会となったのです。もう大変です、このノンビリ屋さんには・・・“トマト嫌い”。でも、この人もいい人なんです。
さて、約150年前に建築された茅葺き入母屋造り『旧城地家(じょうちけ)』の庭に面した「ほんざしき(12畳半)」とその手前の襖で隔てた「へや(5畳)」を合わせて朗読空間としました。期せずして7年前と同じ場所“感無量ですなあ〜、杪谷さん!”
本日の陣頭指揮を取る福井先生が声高らかに登場。助っ人は現在の教え子、飯塚 真弓さんと上田 歩さん。朗読椅子を縁側に置いて客席作りを考える。ライトの仕込みに手間取り、杪谷の準備はやや遅れ気味。それに合わせて観客ものんびり、時間になっても現れない。漸く女性お二人のお出まし。奥床しいのか怖いのか(噛みつかれると思っているのかな?)一番前を辞退して二列目を選ぶ。前後してFMのラジオ局が録音の準備開始。そこで、杪谷が「バラさん、マイクチェックして」と、私に強烈パンチをお見舞い。まさかお客さんの前で「あ〜マイクチェック、マイクチェック」なんてやるとは・・・ビックリ。
7時開演の8分前。隣の「ぶつま」で着替えて待機。襖から隣の部屋を盗み見ると、観客はばらばらと6〜7人。“30人って聞いていたのに・・・どうなってるのかな?”すると「まさかこんなに明るいとは!陽が落ちてから始めたいです」と・・・大きな声の福井さん。その時、私は集中力を高めて開演待ち。それなのに「暗くなるまで待って」です。それこそオードロキー・ヘコンダーン(本当はオードリー・ヘップバーン)。さらに園内の水銀灯が消えない!?パンチ、パンチのダブルパンチ!!。
時計を見ると7時10分“こりゃ〜まだまだ遅れるぞ”の予感が当たり、結局、高橋さんを交えた20人(男性
6人)で始まったのは、夜の帳が降り始めた7時半。杪谷の合図を受けて飯塚さんが燭台下げ。練習の甲斐あって、ゆっくりと歩き、跪いて燭台を持ち上げる。それは楚々として美しい立ち居振る舞い。お見事でした。
水銀灯が煌々と光る(私は悲しい)中、ゆっくりと語り始めました。聞き手は偉い!30分遅れにも、しっかり集中。聞き逃すまいとこちらを見つめています。この気迫に刺激され“生き返った朗読者”は、途中入場?する蛾にも、蚊にも、車の音にも負けずに読み切ったのです。そして、ラストを飾るは杪谷のライトアップ。「もみじ、いちい、欅、ツタ」などを見事に映し出す照明が優雅に森を創る!!・・・あっ!?、消えた?(間)パカッと点いた。“どうなってんの杪谷?”です。名手の手から水が・・・信じられな〜い!?でした。
朗読者の想像を超えた202回は、高橋さんの真摯なお話で大団円となったのです。
のんびりとした“晴耕雨読”のような朗読会。記憶に残ること・・・間違いなしです!!