公演レポート
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200.201回
2006/06/03
5:30PM/7:00PM
愛知県半田市
ぎゃらりー蔵塾
榊原幸代さん

“月桂冠で祝200回!!”「ここまで来たね」と杪谷。始めた当初、二人でこんな言葉を交わすことになるとは?信じられな〜い。これこそ我々の力ではなく、携わって下さった皆さんの熱意。改めてお礼を申し上げます。でも、ちょっと威張ってみたくなります。

 さて、数人の『200回希望者』を唖然とさせたのは、愛知県半田市のギャラリー『蔵塾』のオーナー榊原幸代さん。「3日にやりたいです!」という突然の電話。これ一本で決まり。ご本人は『200回』なんて露とも知らず、それはもう、しかと驚いたのです。

 二年前(2004年5月)の様子を思い出しながら、4時前に到着。既に会場の客席準備は終わり、我々の仕込みを残すのみ。この手際の良さに“いよっ!経験者!!”と一声掛けてしまいました。ギャラリーは二階建て。10・にも満たない、それこそ20人も入れば超一杯の矩形の空間が上下二つ。玄関入った一階を控え室、二階を朗読会場に振り分け。二階へ上がると“これが噂の200回の会場!?(冗談です)”木の壁に、樫の木の葉っぱ(隣接の榊原さんちの木)が横一文字に飾られ、粋な演出が施されていたのです。これ、“出し抜かれた”とも言います。今回は5時30分と7時の2回公演。5時15分開場のため、杪谷の準備も急ピッチ。“光陰矢のごとし。”既に開場の時間。お客さんは先程から玄関前で談話中。本日の記念公演は17人(男性2人)。さて、幕が開き、燭台明かりの中、オーナーの榊原さんが燭台を下げる。過去二度の経験から、ゆっくりと蝋燭を持ち上げて火を消した。

 エアコンの音とランプ、黒幕からこぼれる仄かな明かりと静寂を感じながら、これまでの199回と同じように、ゆっくりと語り始めました。“ここまで辿り着いたんだなあ”という安堵と喜びを内に秘めて部屋の角に置いた椅子に座り、うっすら見える皆さんを眺める。さあ、40分間の船出。少女が一番前で立て膝に手を回している。“よし、この少女に語っていこう”と決める。こじんまりした空間が緊張感をより際立たせている。広さと緊張に朗読の原点を見ている感じだ。大きな空間では無く、この小さな空間に。これこそ選ばれた空間だったのかも・・・?なんて事を思いながら、少女と共に作品を追いかける。やや足元が寒い。“暑がり杪谷の仕業だな?女性は寒がりが多いんだぜ。自分の体感温度とは違うんだ”等と裸足の足に冷気を感じ恨み節。少女は途中、姿勢を直す。やば〜!と思ったものの最後まで聞いてくれたのです。小悪魔ならぬ“天使”になった。デーモン杪谷が、樫の木に生明かりを当て、椅子の下から橙色を印象的にゆっくりとF・IN。このコントラストが見事に想像を促したのです。やっぱ、杪谷は分かっています。以前に“居眠り?”な〜んてのもありましたが、ここまでの思いは不変のようです。

 花束の似合わない男にお祝いをと、榊原さんの心遣いで手作りの『月桂冠』(松本三重子さんのどんぐりオブジェ付)を贈られ、ちょっと気恥ずかしいが、坊主頭に載せました。これからもトップランナーとして頑張って下さいとの激励も添えてもらいました。

 さて、続いて7時は榊原さんが同級生たちを誘っての朗読会。燭台下げは加古 幸(みゆき)さんです。優雅に、それでいて緊張も無く(だって、みんな知り合いですから)、無事に私とバトンタッチ。先程と同じように、階段脇から語り始めました。

 今度は13人(男性3人)の仲間。真ん中に男性がいます。“この人、寝るかも?”と気にしながらの朗読。ところが最後まで“寝ずの番”この方にも感謝だね。二度目の空間は身体に馴染み、言葉の出方も違います。それでも1~2度トチル、ご愛敬?はたまた集中力が切れた?何だろうね。しかし、これが朗読。人間ですからね。(ちょっぴり負け惜しみ)

 200回をクリアして、その次は?勿論、神に召されるまで・・・ブフィエと同じかな?