“スキンヘッドで朗読!・・・世にも奇妙な朗読会!?”歴史的な“この日”は朝から雨。
春5月にはほど遠く肌寒~い。一昨年の5月15日に続いて2回目の主催をして下さったのはギャラリー クラフト[izumi(いづみ)]のオーナー 寺下いづみさん。朗読会の強力サポーター下村訓子さん(名古屋市在住の染織家)を始めとする、5人の作家の『Tシャツ展(5月12日〜28日)』の“露払い役”として登場?・・・光栄の至りです。衣装協力の橋本優美さんも名古屋から助っ人として参上。現れたと同時に、衣装のアイロン掛け係に変身。
私は前々日より劇団公演で福井に滞在し、お陰でのんびり。のんびりし過ぎた4時30分、スキンヘッド(芝居のため)で到着すると、寺下さんと下村さんが準備中。白を基調とした約25・程の空間に、白く四角い箱22個、丸椅子とソファで計30席を確保。他にも壁に枯れた笹竹を10本ほどオブジェとして飾ってくださり(下村さんのご配慮)準備は、おしまいムード。下村さん曰く「時間が無くてカリカリした榊原さんを見るのは辛いからねえ」ホント、時間が迫って来ると“カリカリ博士”なんです。どうやらお見通し。お見逸れしました、ハイ!
早めの準備?は和やかタイム。6時には珈琲をいただきながら四方山話に花が咲く。そこへひょこんと最初のお客さん。登場がかなり早い。しかし、雨と寒さを考慮して開場。“気合いを入れて、さあ行きましょう。”暫くすると、寺下さんがお客さんたちに「あとで、あとで良いですけどね、携帯の電源を切って下さいね。バイブじゃなく、お願いしますね」と一言。私の横でも「ちょっと、この冷蔵庫のモーター音も消しますね、それと電話も切りますね」と注意深く進めてくれます。こうした心遣いが、朗読者には最高の贈り物!そう、これが会場作り、雰囲気作りなのです。素晴らしき主催者です!!異様な坊主頭をなぜながら、にこにこ顔の朗読者。
開演15分前に、ドア一枚隔てた部屋で衣装をチェンジ・・・しばし瞑想です。
すると、瞑想中の私の前を“迷走中の寺下さん”が慌ただしく私の前を行ったり来たり。「お客さんがお見えにならないんで〜す」私の知り合いもまだ?と言うことで、私も瞑想が迷走になり、慌てて電話。確認すると、途中でアクシデントがあり来られないとの事。
10分遅れの客電が落ちた蝋燭明かりの中、ドアをスルリと抜けたスキンヘッドがお客さんの仲間入り。満を持していた森下三樹代さん(お客さん)が燭台下げに出発。練習の成果もあり、落ち着いた感じでご帰還。それを見届け、暗闇を睨みながら気持ちよく一ヶ月半振りの朗読開始“首筋がやや寒い?”声を落とし壁伝いに、コーナーの朗読椅子へ到着。漂う空気を感じながら読み進める。声の響きが良く、微妙な声も通る。しかし、前日の芝居の影響か?“大声で叫びたくなる身体”が現れ、思わず葛藤?・・・まるで、ひとりプロレスの感。すると一番前の女性が突然立ち上がった。ページ数を見ると26ページ。まさか私とプロレスか!?と身構えると、後ろへ移動(気分が悪くなったとか)。この時は動揺してどう語っていたのか分からなかった。それでもドキドキ感が緊張に変わり、朗読は終盤へ。杪谷が“明かりのマジシャン”で登場。緑と橙、さらに生明かりを芸術的に操る。15人(男性は下村さんのご主人ただ一人)は、導かれるように創造の森を構築し、ゆっくりと日常へ舞い降りたのです。
その後、寺下さん、杪谷の挨拶。ノってる杪谷が「いい人が集まるんだなあ・・・」
至極納得です。ここで種明かし・・・今回、スキンヘッドは余りにも無謀と考え、秘かに用意した帽子を被り、皆さんを恐怖からお救いしたのです。これって、朗読者の心遣い!?