公演レポート
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77回
2003/06/07 土曜日
7:00PM
福井県小浜市
「風音」
ラクガキ屋ユウとヒサ

新緑の山々で、うぐいすがさえずり、雨が降り、雨が上がり、蛙の合唱が聞こえ、星が瞬く。そんな自然のきまぐれを味わいながら、77回目の朗読会が6月7日夜7時から福井県の嶺南、小浜のカフェ&ギャラリー「風音」で開かれました。
主催者は、イラスト、ポストカードなどを手掛ける「ラクガキ屋」の双子のオーナー平田久子さんと祐子さん。3年前に福井県武生市の「ラ・ピュタ」(以前朗読会開催)の竹本加良子さんより、久子さんがかねてから好きだった“木を植えた男”の朗読会があることを聞き、“是非わたしも・・・”と、以来3年間密かに思い続けていたのです。
(本当はみんなに言いふらしていたのかどうかは、本人に聞いていませんが)
そして今回、男性6人を含む46人の方々と一緒に念願の朗読を聞いて下さいました。
実は平田さん手作りのちらしと想いが通じたのか、申し訳ないことに10人以上の方にお断りをしたのです。こんな事は朗読会始まって以来かなと思います。
ところで「風音」は神奈川より8年前に移られた森下繁さんご一家が営まれるカフェ&ギャラリー。小浜の山間に建つ平屋建てで、木の温もりが山々と調和し、まさに自然と共存した佇まいで、杪谷は盛んに“良いところだ、バラさん”を連発する程の処。店内にはカフェスペースと、陶器や木工製品が並ぶスペース、体験教室などがありました。
今回はカフェのスペースを利用。奥にある木立を映すガラス窓を背にして朗読をすることとしました。朗読用の椅子は森下さんの手作り。
6時30分に開場し、7時を迎える頃には、あと3人を待つ状態となり、結果、2人のキャンセルを確認し、雨上がりの、まだ日の名残がある7時5分頃にスタートしました。
平田さんの手際の良すぎる?燭台を下げる儀式に始まり、最初の曲も皆さんの集中が早く早々にF.O。背後より台詞を言いながら前の方へ。そこからは蛙の合唱をBGMに朗読をしました。途中、杪谷の咳をする音(本人は反省)が邪魔した事と、二度ほど“おっと危ない”箇所があったものの落ち込むということもなく無事終了。勿論ライトアップは朗読の背後のガラス窓を通して映し出される木立にしました。効果は抜群、伺った感想でも「ライトアップが良かった」と言う声が多々ありました。
終了後、久子さんが前にでて、皆さんに御礼を言うべき処だったのですが、3年間の積年の思いに感極まり、声を詰まらせて、こうしよう、ああしようとメモ帳に書いた段取りが一気に吹っ飛んでしまった具合でした。これを見た観客の方は“朗読より感動した”などと言い出す始末で、そこには朗読者の存在無しでした。
その後、杪谷が趣旨説明をし、さらにそれを受けて、私がこの朗読会の経緯と作品を朗読する上でのよもやま話などをお話しました。
感想ですが、今回はこの人の感想が全てでしょうか。そうです、3年間の思いを重ねての平田久子さんです。「榊原さんの声、息使い、間の取り方、表情から研ぎ澄まされた精神を感じたというか“木を植えた人”と重なりました。旅をしている男から見た物語なのに、不思議ですね。ポツンと座られてるだけなのに大きな舞台の演劇を見ているような芸術的なものを感じました。でも、ポツンといるだけで老人の計り知れない孤独も伝わる。不思議でした。」
自然と主催者と空間によりインスパイアーされた朗読会とこの有り難い感想。また一つ思い出に残る朗読会が小浜から生まれました。杪谷曰く“また来たいね、ここに・・・”


付録〜ひらたひさこさんから参加者の方々のご感想をメールで頂きましたのでお読み下さい。
初めて朗読というものをゆっくり聴きました。またサンセットがちょうど雰囲気をかもし出し、とても幻想的で良かったですね。お見事でした。本当に1200円で大丈夫なんですか?声もさすが俳優さんでよいお声。情景が目に浮かぶようで、話もとても素晴らしくいい時間が過ごせました。挨拶で涙ぐまれたのを見て、忘れている何かを思い出すような気がしました。(30代・女性・歯科医師)
昨日は心に残る朗読会を本当にありがとうございました。榊原さんの朗読は素晴らしくて、自分の世界が脳裏に広がりました。木を植えた人のお話はこれから、自分に何が出来るのかということを強く考えさせられた。木を植えた人と榊原さんが重なった。ヒサさんが思い余って涙をこらえる姿にこの朗読会にかける思いをホントに感じた。あのどんぐりの種すごいなぁ。わたしにも目が出るのかな。出したいなと思った。(20代・女性・学生)←和歌山から
素晴らしい朗読会に呼んで頂いてありがとう。ほんまにいいお話で、ほんまにお話にあった素敵なお声やった。感動!(20代・女性) 
朗読会とか行くの初めてやし、めっちゃいい経験になったな〜。すごく気持ちが和んだし、モノの見方が少し変わった気がする。どんぐり頑張って育てるぞ。(20代・女性)   
今日、蒔いてくださった種が皆さんの心に根を張って芽を出す日が来るといいですね。木を実際に植えることは出来ないけれど、自分にも何か出来るはずだと思います。(40代・女性)
お話の内容と今自分たちがしようとしている仕事の内容が重なって、コツコツ時間をかけてやることの大切さ、何か形になるまでは時間がかかるけど、その時は、すごい満足感がありそうという思いを巡らせてました。よいメッセージを頂きました。ありがとう。(40代・女性)
今日の朗読を聴いて、総合芸術だなぁとスケールの大きさに感動しました。演劇を見ているようでした。朗読というと、聴くだけというイメージがあったけれど、全く違いました。会場全体が一本の大きな木のようにひとつになっているみたいでした。ライトアップの木の緑、美しかった。来て良かった。得たものが大きいです。(20代・女性・看護士)←大阪から、昼勤と夜勤の間に来てくださいました。
大成功でしたね。おめでとうございます。榊原さんがフッと息を吹くと見えないものがファっと揺れるような、そんな感じがしました。素晴らしかったです。感動しました。(20代・女性・フルートの先生)
自分の状況と重ねて聴いていました。ココに来ている人それぞれが自分の人生と重ねて、いろんな感じ方があるんだろうなと思いました。本を借りて読んだときよりまた違った受け取り方が出来ました。一番前だったので、ヒサさんの涙を見てもらい泣きしました。また、杪谷さんのお話を聴いて、そうだったのかぁとまた泣けて。こんな素晴らしいことに少しでも参加できたのかと思うと嬉しいです。(20代・女性)←ポスターを作ってくれたプリント屋さんです。
ただ純粋が心に残りました。(20代・女性)
素敵な時間&空間ありがとうです。みんなの心にも森がゆっくりと育ちますように。(女性)
小学校5年と2年の息子たちに聴かせたい!絶対聴かせるぞ!(40代・女性)
本当の幸福とは・・・少し見えたかも(40代・男性)
素敵な出会いをありがとうございました。人ですね、人(女性)←どんぐりの苗を持ってきてくれた方。
まだ、感想が届きそうなんですが、また集りましたらメールさせて頂きます。
榊原さん、杪谷さん、あと松本さんや、皆さん名前の漢字が木ヘンなんですね。すごい偶然。
風音さんの奥さんとも話してたんですが、もうこれはこのお話を伝える使命を授かったお二人ですね〜と。
竹本さんも森下さんも(風音さんの名字)
木関係の漢字だし・・あ、うちだけ、平たい田んぼ!(ひらたひさこ)